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2022年9月号③(下旬号)を公開



2022年9月27日収録

※機械による文字起こしをご提供中。誤字・脱字等が含まれる場合がございます。

ワールドフォーキャスト9月下旬号のアジェンダ

こんにちは。藤井厳喜です。

今日は9月27日、ただいまちょうどお昼の時間です。

今日は安倍晋三元首相の国葬儀の日でして、朝からニュースを見ておりますと、いわゆる国葬儀に招かれていない一般の国民の人たちが異常に長い列を作って、花を献花する献花台というのが近くに設けられてるそうですが、そこに献花するために非常に長い列が出来てるということですね。ですからマスコミの言っている国民の多くがこの国葬儀に反対してるとか、まあそういったことがいかにマスコミによって作られた数字であり、世論調査であり、言論であるかということがはっきりするんじゃないかと思います。

またこの事に関して、国内の一般国民と、それからマスコミの温度差も酷いですけれども、それよりもですね、やっぱり日本国内のこの意図的に作られた分裂というものとですね、海外の評価というものがですね、またすごく温度差があるんですね。

だいたいどの国でもですね、この8年8ヶ月の長期政権を保って、そして国際政治でも大きなイニシアチブを発揮した、この首相が凶弾に倒れた。テロに倒れたということでそれを国葬にするということに関してですね、反対したり疑義を呈するような言論というのはほとんどありませんね。そしてむしろ、その日本が分裂して反対してる人たちがいるということが非常に奇異にですね、変なことのように海外では受け止められていると。そういうのが一般的だと思います。

私はこの間、虎ノ門ニュースで安倍さんの国葬儀に関して一言ということを求められました。その時に私が申し上げたのは、安倍さんの霊に言うことがあるとすれば、僕は冥福を祈りたくないと。冥土の福を祈る気持ちにはなれないので、どうか安倍さんの魂はいつまでもこの世にいてですね、荒御魂として、荒ぶる御霊として我々と一緒に戦って欲しいと。安倍さんが残した政治課題ですね。憲法改正をはじめとする、そういうことの実現のために、この世にあって、魂魄はこの世に留まって、我々と一緒に戦っていただきたいと。そういうメッセージを出しておきました。今日もそういう気持ちで国葬儀、安倍さんを見送りたいというふうに思っております。

今日のアジェンダですけども、8つぐらいお話したいと思います。

1、「円安・株安」今後のシナリオはいかに

まあ経済関係のことですけども、円安株安、日本もそうですし、株安はアメリカなんかもそうですね。まあ予想通りということで、アメリカのダウ工業平均が3万ドル割れしました。これからどうなるでしょうかということを話しをしますが。

2、「窮地のプーチン」30万人の動員令発令等から見える危機感

2番目、プーチンやばいよと。私はそろそろ追い詰められてきた感じはするんですが、9月21日にプーチンさんが30万人の部分動員令で国民総動員令ではありませんが、発したということ。それから9月20日にはウクライナの占領地で住民投票やるよってことを発表されました。実際やっているのは23日から今日まで。これはロシアに編入してくれという人が、圧倒的だという結果が出るのは、実際はそうではないと思いますけども、そういう結果をロシア側が発表するのは確かでしょう。プーチンのやってることがいよいよやばくなってきたなあという感じがいたしました。しかし、やばいのはプーチンだけじゃないというのが今日の話なんですけどね。

3、女性初の首相がイタリアで誕生「メローニ新政権」

3番目、これは痛快なことでしたね。イタリアで保守政権が誕生するということですよね。特にメローニさんというですね、私はずっと応援してきてる人の一人ですけど、女性初の首相がイタリアで誕生する、メローニさん、これはもう大変な人ですね。まぁマスコミの言ってることも非常に誤解が多いんで、本当のところはどうかという話を今日はいたします。

4、ペンシルベニア州フルトン郡がドミニオン社を訴訟

4番目、アメリカでついにこのドミニオン集計機に対する訴訟が始まったということで、これペンシルベニア州のフルトン郡という、郡という名ですね。この郡の誰かがではなくて郡政府として訴えたということですね。郡はCountyというんですけど、これ別にダジャレじゃないんですけど、Countyがそれぞれの選挙を主催して表もカウントするのがこのCountyなんですよね。ですからそこが訴えたということで、これ非常に意味が大きいと思います。ひょっとすると、これが全米で燎原の火のごとくこの訴訟が広がるかもしれません。

5、ロシアの石油を隠れて輸入し続けていた英米

それから実はですね、英米もかなりやばいよってことなんですけども、ロシアの石油の輸入を英米が続けていた。イギリスなんか、もう全部ストップしましたよって言ってるんだけど実は嘘だったっていうこと。イギリスだけじゃなくてアメリカもやってましたよっていうことで、これはプーチンにとってみれば、一番の敵は今ウクライナに武器供与を積極的にやっている、イギリスとアメリカの現政権ですから、私はプーチンが欧米に対する石油禁輸ですね。輸出禁止に動くのではないかと思います。英米の現政権もやばいよと。これはかなり地域差がある話なんです。特にアメリカの場合は東海岸と西海岸なんです。これはアメリカ石油が出る国じゃないですか。何でロシアからわざわざ石油を買っているのか。その話ちょっと前もしましたけど今日詳しくします。民主党の地盤が、これによって打撃を受けるということになりますね。アメリカの民主党政権のね。

6、チャイナを巻き込みたいプーチン、逃げ腰の習近平

6番目、9月15日の中ロ枢軸同盟がいわばできたと言ってもいいんでしょうけども、この前後の動きを詳しく追ってみたいと思います。これはチャイナの方は逃げ腰なんですけど、習近平さんは逃げ腰だが何とかプーチンが捕まえてるという感じですね。

7、チャールズ新国王とタックスヘイブンの関係

それからイギリスのチャールズ新国王、評判もいい方なんですけども、これがやっぱりタックスヘイブンと関係があるねと、ここら辺が弱点で責められるんじゃないかなと思いますね。

8、ドイツ国家大戦略の失敗

8番目なんですけども、私はこの冷戦後ドイツを動かしてきた大戦略があったと思うんですが、国家大戦略が結局失敗したね、というのが本当の結論だと思います。それは強いて言えばユーラシア枢軸を作るというですね、Land power alliance(大陸国家のアライアンス)それはドイツ、ロシア、チャイナですね。そしてドイツからすると、ロシアの安価で豊富なエネルギーをドイツに輸入して供給してもらい、そしてチャイナの14億のマーケット、ここで物を売って栄える。ドイツは日本と同じ製造業中心の国ですから、製造業には原材料がいる特にエネルギーがいる。エネルギーはロシアに供給させようじゃないか。これはポスト冷戦、冷戦後の世界では非常に合理的な判断でもあったわけですね。そして売るマーケットとしては、アメリカが世界最大のマーケットだけども、今後伸びるのはチャイナだということで、アメリカに牛耳られるよりは、アメリカのマーケットに輸入してるとなんかんときにアメリカの言うこと聞かなきゃいけませんね。そうじゃなくて、ファイナルマーケットをチャイナで広げていこうと。ロシアにエネルギーを供給させて、そして市場はチャイナで確保するというのが、ドイツ政財界の与党、野党、保守、革新を問わず、一つのドイツの特に財界の思惑だったと私は思うんですが、この大戦略が潰れましたねということ。ロシアにエネルギーを安定供給してもらうこともできなくなったし、そして同時にチャイナの有望なマーケットとしてそこに依存していく、当てにしていくということもできなくなったということなんじゃないかと思います。今のウクライナ戦争、そしてそれに伴うこのロシアとチャイナの同盟関係の強化というのを見てると、結果としてドイツが今までやってきた国家戦略がうまくいかなかったっていうことなんじゃないかなと思います。これは地政学的に考えるとそういうことになると思います。8番目の話はもう最後に結論言っちゃってるけど。これはそういう見方をしてる人がいないんで、そういう見方を冷静にドイツ中心に見たらどうなるか、という考え方をしておくことも必要なんじゃないかなと思います。

 

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