「米最高裁判決」中絶問題、NY州銃規制問題の判決が与える影響
2022年6月28日収録
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アメリカの中絶問題と銃規制で最高裁の判決という話をいたします。詳しく述べると話が長くなるので肝心なことだけ正確に言いますと、1973年の最高裁の判決で妊娠中絶というのは女性の権利であり、これは今まで憲法で保障されているという解釈だったわけです。それから50年近く経って今回、具体的にはミシシッピー州における中絶賛成派と反対派の裁判に関する判決を最高裁が下しました。
ミシシッピー州では全面的に中絶禁止ではありません。ミシシッピー州でも妊娠から15週目以降の中絶は禁止されています。15週目以降の中絶に関しては禁止しますと言ったけど、これはおかしいということで裁判が起きたわけです。
これに対する最高裁の判決は確か6対3で保守派が差をつけて、この意見をしたわけですけど、それの憲法をよく読んでみました。憲法の中には中絶の権利があるとは書いておりません。本質的なことを言えば、それだけの話です。だから、憲法によって保障された権利ではありません。具体的にどうするのかというと、それは州の方で考えて下さいという事で州に決定権を戻しますとなりました。そうすると最後裁の判決が出たからといって、アメリカで妊娠中絶が違法になった、あるいは違憲になったということでもなくて、女性にそういう権利を憲法が保障していませんと言っただけなのです。それを認める州もあれば認めない州もあるということです。
今の流れだと10強の州で妊娠中絶をしてはいけないということになっていますが…
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